去年は大きな損が出た東芝が日経225の中でも大きな部分を占めていたので、その影響を受けました。今年は東芝が実際に日経225から夏には外れると思われます。3月末に債務超過だったということから東証1部から東証2部へ、シャープが落ちたのと全く同じ形で移ると思われ、そうすると日経平均株価の採用銘柄ではなくなるのです。おそらく、東芝の代わりにセイコーエプソンが入るというのが今のマーケットの見方です。そのことも一つのプラス要因となるわけです。
こうして予想EPSが1330円を抜けてきたということは非常に大きいことで、2月の時点では1204円で、そこから130円近く増えています。130円動くとどういうことになるかというと、PERで見ると今は15倍で、130円の15倍なので1950円、つまり、日経平均では約2000円違ってくるのです。PERは2月の時点ではほぼ16倍だったので、もしその16倍まで行くとしたら、2万1280円となり、前回の高値を抜けてしまうという形です。このあたりへの上昇は可能性としてあり得るのではないかと思います。
逆に言うと、15倍で1万9950円ですが、今はそこを割り込んでいます。アベノミクス以降、なんとなく15倍あたりが平均値のようなので、15倍より低いとなると割安感が強まっていると言えるでしょう。
そして足元、業績はそれほど悪くはならないだろうと思われます。為替が113円、114円くらいで進めば、さらなる増額修正につながります。こうしたことから、日経平均はもう少し強気で見てもいいだろうと思います。ただその後は、少し休憩という形で下がってくるとは思いますが、5月末から6月初旬にかけて、日経平均は高値をつけると予想します。うまくいけば2万1000円、前回の高値の2万957円あたりまで上昇する可能性があると思います。上がる時はすんなり上がるというわけです。また一目均衡表で見ても上抜けてきているので、強気相場が続くだろうと思います。
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