日本時間3日午後0時30分ごろ、北朝鮮北東部豊渓里付近でM6.3前後の人工的な揺れが観測されました。朝鮮中央テレビは午後3時から重大報道を行い、ICBM(大陸間弾道ミサイル)搭載用の水爆実験に完全に成功したと発表、去年9月に続く6回目の核実験を公式に認めました。
これは多分水爆なのだろうと思います。前に言った水爆というのは規模から推測してダーティー水爆というもので、原爆をトリガーにして水爆を作るというものですが、今回のものはM6.3、6.1とも言われています。
エンジという吉林省の朝鮮族が多く住んでいる地域があるのですが、そこで撮影された映像を見ると、その揺れ方が相当半端ではない揺れ方で、今までであれば大体M5.3 とかM5.4 だったので、これは恐らく水爆であったのであろうと思います。かなり規模が大きいですし、今までの少なくとも10倍以上に相当します。(マグニチュードが一段階増えると、約10倍になるのです。)そういう点からも、水爆であった可能性は非常に高いと思います。しかもそれに成功したと言っていますので、そこまで北朝鮮はきたのかと思います。
アメリカは最近、北朝鮮の分析を大分修正し、原爆だったら60発くらい持っているのではないかというようなことも言っていますし、そういう点ではウクライナから買ったのか、ロシアが燃料を提供しているのか、そういうところも全部謎のままですけれども、相当な攻撃力を持っています。そしてアメリカまで届くようなミサイル、いわゆるICBMも持ってきたということです。
それから3つに割れたというのは、映像が乱れたのではないかと思っていますが、アメリカとロシアはMIRBというものを持っていまして マルチヘッドで目的地が違うものを持っているのですが、北朝鮮の場合にはヘッドを切り離した後、ロケットを上手く操縦するような技術はまだ無いので、恐らく3つに割れたというのは映像が乱れたか、あるいは本当は分裂してしまったのかのどちらかであると思います。
ただ、襟裳岬の向こう側に実際落ちたのはどうも1発みたいなので、途中で日本の撮っていた映像がおかしくなったのかなと思います。しかし、いずれにしても先日の地震は水爆であった可能性が高いということです。
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