インド総選挙、インド人民党が単独過半数(大前 研一)
2019.6.12(水) | ||||||||||||||||
インド総選挙、インド人民党が単独過半数(大前 研一) | ||||||||||||||||
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インド総選挙 |
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インドの選挙管理委員会が(5月)24日に発表した総選挙の開票結果によりますと、モディ首相率いるインド人民党の議席数が303となり、下院議席の56%を単独で獲得しました。 | ||||||||||||||||
私はこれまで、今の状況だと農民の票が反モディになっているので、もしかしたらラフル・ガンジーの方が勝つのではないか、その場合には最悪になるという話をしてきました。しかし蓋を開けてみると、モディ氏の圧勝という結果になりました。インド人民党は単独過半数となりましたが、モディ首相が図に乗って独裁制を強めないことを祈ります。 | ||||||||||||||||
しかしこれからインドは、ちょうど20年ほど前の中国と同じように、インフラをやっていかないといけない時期なので、インドに対する投資や多国籍企業も取り組みの面では、モディ首相に決まって良かったと思います。そして、できれば農民の人たちにも少しはこの繁栄の恩恵が行くように、モディ首相は注力していかなければいけないと思います。 | ||||||||||||||||
主な新興国の直接投資受入額の推移 |
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海外からの直接投資額を見ると、中国が圧倒的に投資を取っていました。これに対しインドはあまりうまくいっていませんでした。ロシアは一時よりは減ってきています。これからはインドへの投資が注目されるでしょう。 | ||||||||||||||||
インドのインフラへの予想投資額と必要額 |
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インドのインフラへの投資額は、必要投資額を常に下回ってきています。中国の場合は投資が必要投資額の遥か上を行っていました。今後はインドが必要な投資をして、インフラもまだまだ水もないような農村がいっぱいあるので、そういうところに電気や水を整備することが期待されます。 | ||||||||||||||||
インドでは5億人が野外で排泄すると言われているので、そうしたところも含めたミクロのインフラと、交通等のマクロも含めて、投資を必要としています。インドはそうした投資を得て次のフェーズに進めるかどうか、非常に重要なモディ首相の二期目ということになります。 | ||||||||||||||||
【講師紹介】 | ||||||||||||||||
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▼その他の記事を読む: 【前回の記事】米中貿易戦争と「返り血」(唐鎌 大輔) |
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