ソフトバンクグループ、ウィーワーク投資で155億円の赤字!(大前 研一)
2019.12.18(水) | |||||||||||||
ソフトバンクグループ、ウィーワーク投資で155億円の赤字!(大前 研一) | |||||||||||||
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ソフトバンクグループ |
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ソフトバンクグループは、ウィーワークの時価総額が大きく下がってしまったことで、前期の1兆4000億円の黒字から、2019年4-9月期は営業段階で155億円の赤字となりました。 | |||||||||||||
ソフトバンクグループの保有株式 |
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ソフトバンクの保有株式を見ると、アリババがまだ13兆円分あり、ソフトバンクそのものが5兆円弱あります。そしてビジョンファンド、スプリントがそれぞれ3兆円程度となっています。 | |||||||||||||
ソフトバンクは借金も大きな会社ですが、こうしたものがあるのでそう簡単にこけることはないだろうと言えます。 | |||||||||||||
ビジョンファンドの投資先で上場した企業 |
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ただ、そうは言ってもビジョンファンドの中を見ると、上場してからの時価総額の騰落率ではマイナスが非常に目立ちます。 | |||||||||||||
ゲノム解析のガーダントヘルスは時価総額が伸びていますが、その他はマイナスが多いのです。ウィーカンパニーのように、ウーバーなどもその典型で、難しい状況となっているのです。 | |||||||||||||
楽天 |
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ウーバーに関しては、楽天が同業のリフトの株を持っています。3月にリフトが上場した時には非常に良い値段になったので、楽天は1100億円の評価益を計上したのですが、今回、7-9月期はリフト株の下落で、それを帳消しにする約1030億円の減損損失計上となりました。 | |||||||||||||
これなら何もしなければよかったというような状況です。 | |||||||||||||
リフトとウーバーの株価騰落率 |
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リフトとウーバーの株価の騰落率を見ると、どちらもかなりマイナスになっています。この二社は死に物狂いのシェア競争しているわけです。 | |||||||||||||
ドライバーには高い金を払い、お客さんからはあまり金を取らないということになり、共に株価が落ちてきているという状況です、共食いになっているわけです。 | |||||||||||||
このようなことならいい加減にやめれば良いのですが、結託すると独禁法に捕まるので、その意味では片方が死ぬまでやるしかないと思います。 | |||||||||||||
ビジネスモデルが非常に単純なので、ウーバーイーツなどの分野で利益を出そうと必死になっていますが、厳しい状況です。 | |||||||||||||
楽天もせっかくリフトが上場して万歳とやっていたのに、結局これで簡単に1000億円を持っていかれてしまったというわけです。 | |||||||||||||
ソフトバンクにとっても、このウーバーの問題は頭が痛いところだと思います。 | |||||||||||||
【講師紹介】 | |||||||||||||
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