中銀デジタル通貨/パナソニック/テスラの株価推移(大前 研一)
2021.7.28(水) | |||||||||||||
中銀デジタル通貨/パナソニック/テスラの株価推移(大前 研一) | |||||||||||||
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中銀デジタル通貨 |
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日経新聞の先月24日の記事、「国際取引へ3類型」についてお伝えしていきます。BIS(国際決済銀行)が、国境をまたぐCBDC(中央銀行デジタル通貨)の取引で三つの類型を示しました。ビットコインや巨大IT企業の決済システムは、公益に反する傾向があると指摘する一方、CBDCは国際決済の改善に道を開き得るとし、国際協力による決済効率化への意欲を示しました。 | |||||||||||||
BISなどは、もっと真面目に取り組むべきだと、私は思います。例えばFacebookが提供する世界の主要通貨の加重平均を用いたDiemのようなものを考え、そして輪転機を回すのではなくデジタル通貨をつくるとことが、通貨マフィアに期待、要求されている重要な任務なのです。ビットコインや巨大IT企業の決済システムが公益に反する傾向があるなど、この程度のことを指摘している場合ではありません。むしろ最大の問題は、主権国家の名の下に輪転機を回して世界中を混乱に陥れるような政府が多く、日本をはじめとした政府は、選挙で票を集めるために輪転機を回しまくっていることです。これを食い止められる優れた通貨はユーロであり、ユーロは非常に厳しいルールの下に運営されています。このような通貨を採用し、かつデジタル化を図ることが世界的には急務であると、私は思います。 | |||||||||||||
パナソニック |
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パナソニックが保有していたアメリカ・テスラの全株式を、3月末までに売却したことが分かりました。売却額はおよそ4000億円で、4月に完全子会社化を発表したアメリカのソフトウェア大手、ブルーヨンダーの買収原資などに充てると見られます。 | |||||||||||||
今回の売却により4000億円近くをパナソニックは儲けたと言われていますが、今回の取引により、1000億円ほどの税金を納める必要があると思われます。 | |||||||||||||
テスラの株価推移 |
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テスラの株は現在このようになっています。パナソニックは、2010年に24億円で2パーセントのテスラ株を購入し、そして今年4000億円で売却しました。1000億円を税金として納めたとしても、3000億円が残ることになり、ブルーヨンダーの買収費用7000億円のうち、約40パーセントを賄えることになります。 | |||||||||||||
【講師紹介】 | |||||||||||||
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▼その他の記事を読む:
【前回の記事】グローバルダイニング/株価推移/売上高の推移(大前 研一) |
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