金融リアルタイムライブ特別マガジン「コモディティマーケット動向 ~8月以降の金価格~ 」(近藤 雅世)
2021.9.1(水) | |||||||||||||
金融リアルタイムライブ特別マガジン「コモディティマーケット動向 ~8月以降の金価格~ 」(近藤 雅世) | |||||||||||||
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資産形成に役立つ情報を、大前研一ならびに一流講師陣から学ぶ!
本日は「株式・資産形成実践講座」の大人気コンテンツ 「金融リアルタイムライブ」の内容を一部抜粋して皆様にお届けします! |
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コモディティマーケット動向 ~8月以降の金価格~(1) |
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8月6日の金価格の予測では、5月の予測時にはワクチン接種の増加により新型コロナパンデミックからの解放が行われると思っていましたが、日本を含めて世界的に変異種が出たことでコロナの再拡大が起こり、先行きを不透明にしています。仮にパンデミックがアフリカ等の新興諸国に停滞し、ワクチン接種率の低さからコロナが根絶できないままとなると、IMFなどは景気の回復が期待どおりにはいかず、まだら色の回復となるのではと考えています。ワクチンをたくさん打っている国は徐々に回復するかもしれませんが、ワクチンがなかなか打てない貧乏な国は、さらにコロナがまん延し、アフリカ等はこれから景気が悪くなり、二極化していくのではと言っております。ですから、ワクチンの新興諸国に対する供与が必要だというIMFの呼び掛けがございます。 | |||||||||||||
コモディティマーケット動向 ~8月以降の金価格~(2) |
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インドや中国の実需は少し回復したものの、まだ宝飾品を購入する気力が出ていないかもしれません。そうした需要の低迷は、金価格を横ばいにさせるかもしれません。そしてインドでは若干落ちて、なかなか回復しないと思われます。インドでは主に結婚、あるいは祭礼で金の需要があります。結婚しないわけにはいきませんし、祭礼でヒンズー教の寺院に金の贈り物をするということでございます。そういったことが少し低迷しているのだろうと思われます。 | |||||||||||||
ただ世界の中央銀行など、お金がたくさんある政府や機関投資家などは、そういったところでは金が安いということで買いあさっております。金は短期的な投資ではありませんので、長年かかってためていくものでございますから、金が安いときに買っていくのは正しい方法かもしれません。 | |||||||||||||
コモディティマーケット動向 ~8月以降の金価格~(3) |
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どちらにしても金の価格は、当分は横ばい、ないしは弱含みとなり、私の予測では、そんなに高くなることは当分ないだろうと思っております。ただ途方もなく安くなることも金の場合には性格的にありませんので、横ばい、ないしは若干の弱含みになると思われます。中国などの不良債権が顕在化してくれば、あるいは、来年以降とはなりますが金利が上がってくれば、債務が多い企業などは借入の負担が大きくなりますので、そういった株価が下落したり、倒産したりするということになり、金が再び見直されるかもしれません。 | |||||||||||||
そういったときも来るかもしれませんが、当面は1750ドルから1850ドルの横ばいであるというのが、金に対する私の見方でございます。 | |||||||||||||
【講師紹介】 | |||||||||||||
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▼その他の記事を読む:
【前回の記事】米ズーム/ZOOMの業績/米ネットフリックス/ネットフリックスの業績推移(大前 研一) |
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