グローバル・マネー・ジャーナル

2023.10.20(金)

9~10月とマーケット動向と今後の注目ポイント(福永博之)




2022.12.14(水)
円安の今後と海外通貨について(岡村聡・岡村さとみ)
世界の経済情勢について(田口 美一)

9月の株式市場<東証>

日経平均株価は続落して終えました。月間では意外と小さく2.33%安となり、2020年の1~3月以来、3年半ぶりの3カ月連続安となっています。さらにTOPIXについても、月間で下落をするのは9カ月ぶりでした。私はピークを付けているところから、ラジオやテレビ等でもずっとお伝えしていましたが、実際にそういう結果となりました。また東証マザー指数は月間で30ポイント以上、4%以上の下落、東証REITも月間で32.66ポイント安となりました。そして日銀のETF購入については累計貸付が0.5億円となり、東証プライム市場の時価総額は831兆2653億円です。

9月の株式市場トピック

1日、TOPIXが5日続伸となり、1990年の7月以来33年ぶりの高値を付けました。同じく1日、NT倍率は13.92倍と、3月中旬以来の低水準となりましたが、日経平均が下落してTOPIXが上昇、バリュー株が有利だったことが分かります。4日、日経新聞は、日経平均株価の構成銘柄の定期見直しで3銘柄の入れ替えを発表しました。そして、6日の日経平均株価は8日続伸となりました。また注目する点として、東京証券取引所は来年11月5日以降、株式の売買時間の30分延長を決定し、売買は15時半まで可能となります。

指標発表予定の活用

10月の特徴は、下旬からの中間決算発表開始と下期のスタート月であること、そして社名変更を行う企業が多い月です。ちなみにマーケットでよく取り上げられたのは、凸版印刷のTOPPANへの社名変更です。前の名前も残って、かつ新しさもあり、非常にいいネーミングであると思います。突破、あるいはTOPPANという呼び方には違和感やマイナスイメージはあまりないと思います。

10月のスケジュール

景気ウォッチャー調査は9月分が最新データですので、来月までは発表されません。注目すべきは、米卸売売上高です。中旬にはアメリカの貿易収支、小売売上高、消費者物価指数(12日)が発表されます。国内ではマネーストック、機械受注統計、月例経済報告、全国消費者物価指数なども見ておく必要があります。下旬についてはアメリカの耐久財受注、GDP値速報値、国内では鉱工業生産指数速報に注目してください。また消費がどうかといったところも気になるところです。

当面のスケジュールと注目ポイント(経済指標発表は除く)

10月10日、米下院議長後任候補を協議予定とのことですが、結果については私の知る限り、まだ伝わってきていません。米時間11日、日本時間では12日となりますが、米下院議長の投票が行われる予定です。マッカーシー前下院議長は決定までに投票が15回も行われました。これは100年ぶりのことのようですが、これを踏まえると1回の投票で決まるとは思えません。下院議長投票がどうなるか、議長が誰になるかに加え、ポイントになるのは予算です。さらに米国債の格付け、仮に格下げになった場合の影響、金利の上昇が注目点です。これらは全てつながっていますので、切り離して考えないようにしてください。また国内では、訪日外国人客数が18日に発表されます。そして金融政策については、日銀金融政策決定会合が10月30~31日、FOMCが10月31日~11月1日、ECB理事会が10月26日に行われます。10月後半から11月頭にかけて、かなり重要な金融政策が発表されますので、注意して見ておきましょう。

—この記事は2023年10月13日に金融リアルタイムライブで放映されたの内容を一部抜粋し編集しています

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