受講生座談会(2017年10月開催)
「株式・資産形成実践コース」受講生と、田口講師による座談会(2017年10月開催)の内容をご紹介いたします。受講してみての感想や、良い点、変化を感じる点など、自由にディスカッションいただいた生の声を、ぜひご覧ください!
◆受講生紹介:
※お名前(かな順/敬称略) ・年代・業種
葛西 陽子さん(50代/製造業)
國井 傑さん(40代/人材派遣)
田中 明さん(40代/製造業[化学])
寺﨑さん(40代/建設業)
平野 一三さん(60代/金融)
山﨑 宗太郎さん(40代/商社)
山田 北斗さん(30代/IT・情報技術)
◆座談会内容:
事務局:当講座の一番最初のスタート時期が2006年4月生で、本日ご参加いただいた皆さんの中には、その直後から旧コースを受講いただいたという方がいらっしゃるかと思います。その当時の講座と、今回リリースした「株式・資産形成実践コース」を比較して大きく違う点や感じられる変化などはありますか?
平野:従来の講座だと海外での運用方法や商品特性が中心で、ひと通りの商品知識は増えたのですが、今回一番違うのはやはり資産運用にあたっての心構えについてのところです。講座の冒頭で「資産運用の目的は何なのか。自分のライフプランがあってはじめて資産形成なのだ。」ということをじっくり教えてもらえ、自分の胸にストンと落ちてきた部分でありとても良かったです。この心構えの部分は従来の講座ではあまりなかったもので、内容も素晴らしくその重要性について感じることができました。
國井:従来の講座では実際に海外で口座を作り、そこで運用してみましょうというような講義がありました。私はそれを言われるがままお金を持っていきましたが、持っていったものをどうすれば良いのかという話が実はあって、出口戦略を何にも考えずに行ったら良いみたいな感じで当時はいましたが、今は困っている状況でもあります。ですので、(資産形成や運用が)何で必要なのかなど、そういった根本についてを思い起こさせてくれたという意味で、(今回の株式・資産形成実践コースは)すごく自分にとって意味のある講座だなと考えています。
寺﨑:私が実務の面で従来の講座の中ですごく役立ったのは、保険についての解説部分でした。当時会社で養老保険を結構持っていまして、金利も下がってきていてあまり良くないよねという話になっており、実際に保険料もどんどん上がってきてお得感が無くなってきたので、そこでデメリットを考えた際に、もう解約した方が良いのかもという決断に至り解約したら後々すごく良かった、ということはありました。
田中:従来の講座は基礎知識というか、生命保険はこういう風に考えることが必要だとか、株式はどうだ、債券はどうだ、といった話は非常に勉強になったと思っています。ただ、様々な講師の方がそれぞれ解説をしていて、中にはバッティングするような内容もあったりして、逆に初心者には厳しいのかなという感じもちょっと受けたりしました。それぞれの内容を覚えはしたのですが、そこからの運用実践という意味では、ちょっとその時点では自分の力が足りなかったなという感じはしました。
葛西:私は以前、BBTの英語や問題解決プログラムなどを受けていて、この講座は久しぶりにBBTのプログラム受講を再開するにあたって選んだ講座なのですが、自分だけでなく家族も巻き込める良い講座だなと今実感しています。
最初は、BBTでこういうことをやっていると家族に話しても「株?ふ~ん。。」と興味が無さそうな感じだったのですが、田口先生が講座の中で参考本や参考映画を推薦して下さるじゃないですか、それを観るじゃないですか、すると家族も寄ってきて「なんでこんな映画観てるの?」と話しかけてきて。いつの間にか、前に家族に観てみたらと話していたのに一向に観ようとしていなかった映画を家族が観ていたり。参考本も買って読み終わってトイレに積み上げたら、息子や主人が「なんでこんな本読んでたの?」と聞いてきたり。
そこでBBTの話をすると、家族全員がこの講座に興味を持ってくれるので、なんか孤独な作業をしないでみんなで話し合えるなと。やっぱり資産形成って、結婚してご家庭を持ってる方や家族がいる方に限っては、一人でやってもしょうがないのかなと思っていて、以前受講した英語などのプログラムはどちらかと言うと一人でコツコツやるという感じだったのですが、今は家族と話し合って進めることが出来ているので、すごく楽しんで受講できています。
山﨑:我が家の場合は反対の状況でして、僕が巻き込みたくて色々話をするんですけど、家族は、面倒くさいし任せた、みたいな感じで…。
國井:一緒です。
山﨑:(葛西さんとは)正反対ですよね。
平野:逆に、奥さん(女性)側から発信するから良いのかもしれないですね。もしかしたら家族に受け入れやすいのかなと。我が家も一緒で、僕が一生懸命やっても家族には「また変なことやって」とか言われたりしますよ。
葛西:まず息子、子供を味方につけた方が良いかもしれないですね。やっぱり子供が本に興味をもって、それでお父さんに話すという感じで。
山﨑:どの本ですか、ちなみに。
葛西:うちの子が最初に興味を持ったのは「遅咲きの成功者に学ぶ逆転の法則」ですね。自分の好きなカーネル・サンダースとかディオールの話が載っているので、まずそれに興味を持って、そのつぎ「となりの億万長者」ですかね。うちの家族3人で、一番いい本をどれか一つ挙げてというと「となりの億万長者」ですね。
山﨑:へぇー、なるほど。
葛西:私は「敗者のゲーム」とか本多静六さんの「私の財産告白」などがすごく好きなんですけど、家族全員で一致するのはやっぱり、「となりの億万長者」ですね。
山﨑:そうか、そういう資産形成関連の話を僕は、子供にあんまり話そうと思ったことないですね。ちょっとしてみようかな。
葛西:見えるところに(本などを)置いておくとか。
寺﨑:「となりの億万長者」にたしか、子供には資産金額を教えない方がいいと書いてありましたよね。
山﨑:そういえばそうでしたね。そういう本で言うと、池上彰氏の本などは面白いぞとか言ってちょこちょこ渡してはいるんですよ。それで興味を持って読んだりしているんですけど、(それとは別に)「となりの億万長者」のような本も渡してみるっていうのは一つの手ですね、確かにね。
田口:今までの話の中でもすごくヒントがあって、結局、資産形成というのは普通の生活の中の話なんですよね。だから本来は幼稚園からやってもいい位のテーマなんですよ。でも日本ってそうではなく、お金は汚いものだとか、子供はお金のことやるんじゃないとかそういう感じですよね。僕も実際に言われたし、だからこそ一つの大きなテーマ、色々な生活に関係するすごく大切なこととして、講座の中でも意図的にテーマとして入れてることが、皆さんの琴線に触れているのかなという感じが、今お話を聞いてて感じました。
國井:メンタルブロックバスターの章(第一章)の中にある内容で、私にとってすごく意味のあるものだと思っていて、田口先生が仰っていたことでとても印象的だったのが、お化けの正体が何かということを掴むという話です。正体が分かればそこから逆算して自分はどれだけのことをやらなきゃいけないのかとか、今何をやっていいのかとか、そういうことが分かってくるということが、すごく見えてきた実感があります。
田中:メンタルブロックバスターであるとか、心のトレーニングであるとか、勿論講座の内容全部が僕にとっては非常に身になっているのですが、その背景として心のトレーニングの内容は、ちょっと気恥しいところもあるのですが、比較的実践しやすい内容なのかなと思っています。僕の中では徐々にトレーニングの効果が出てきて、だいぶ前向きな物の捉え方をできるようになってきたなという気がしてます。それを今度は、職場などで広めていきたいな、と思うようになりました。
葛西:私みたいに全く初めてでこれからという人は別に問題はなくて、結構最初ドキドキしながらメンタルブロックの章を聴いて、次何のテーマが出てくるのだろうみたいな感じで聴けるので、ハラハラドキドキ出来て良いのですが、逆に、「早くポートフォリオを教えてくれ!」みたいな方がいたらきっと、この講座の流れには添えないんでしょうね。
山﨑:今回すごくいいなと思ったのはやはり、まずは田口先生による一貫したプログラムであることです。従来の講座だと複数の講師が様々な視点で解説されるので、それらをどう自分の中で統合していくのかという課題がありました。今回は一から十まで田口先生で、しかもまた経歴がすごい。その先生から教えていただけると。そして、合宿などリアルな場での交流の機会もあるという点が、僕としてはこの講座は面白そうだなぁという期待感を持ったところなんですよね。メンタルブロックというテーマに関心があったこともありますが、何よりやはり、自分で実践、体現されている田口講師の魅力が一番の決め手です。
寺﨑:私は、大前さんの「やりたいことは全部やれ」ということを10年ぐらい前から意識していろいろと行動してきたのですが、今回この講座の中で、メンタルブロックバスターの章を聴いた上で改めて考えてみると、具体的に何を実現したいのかということについて、例えば大学院を卒業するとか、目先のことでは考えて行動してきたのですが、実際に「人生で何をやるか」という結構壮大な目的については、考えたことがなかったということに気がつきました。
以前は、例えば人生80年だとすると「80コマの双六」みたいなイメージでした。今40何個目だから60個目に到達したらどうなるのかなとか、それ位のイメージしかなかったのですが、今回受講したことによって、100年ライフという話もありますけども、少なくとも80個目ぐらいまでは自分で双六のコマを進めた時のイメージが持てるようになってきたので、そういう意味で、自分の思考をexpandすることが少しずつ出来るようになって、すごく良かったなと思います。
平野:資産形成(運用)ってやっぱり、それを実践されている人の話を聞かないと、アカデミックに理屈が分かっているだけの人の話を聞いても、何となく迫力が無いと感じていました。従来の講座について言うと、講師陣の経歴は分かるのですが、この人たちは実際どんなお金持ちになっているのかなと、いつも講義を聴きながら思っていました。そういう点で、田口先生は自分で実践され、それなりの成功を収めていらっしゃり、その経験を踏まえてこの講座が組み立てられている点が、聴いていて納得できる所でした。
例えば、アメリカの不動産や保険についても、商品内容、取引方法を含め具体的な講義が取り入れられていて、これまでとは違う視点での比較ができ、国内だけで物事を考えていてはダメなんだということが今とても勉強になっています。
國井:確かに海外のものを見る機会ってあまりないですからね。日本とアメリカを比較する機会は色々なところであるかもしれないけれど、日本と(例えば)ヨーロッパとかで何かを比較するという機会はあまりないと思います。その中で、田口先生が講座の中で、例えば歴史の観点から紹介していただけたりもするので、自分にとって有り難いなと思っています。日本とアメリカって比較はするけれども恐らく日本とアメリカは歴史が全然違いますよね。約300年しか歴史がない中で、ヨーロッパはもっと歴史があるわけで、そちらと比較した方が、多分日本と比較した時に比較対象としてすごく優れているのではないかと思うわけです。しかしながら、あまりそういうことを紹介してくれる人や講座が世の中にはないのかなと。ですので、この講座の中だけでなくて、例えば合宿など、リアルな場でも色々と事例を紹介していただけたことは、自分にとってはとても参考になりましたね。
葛西:なかなか無いですよね。(株式・資産形成実践コースの中の)「投資環境分析」章に出てくる歴史編などは、大学の学部でも扱うところが本当に少ないのではないかなと思います。私は理系なのですが、こういった歴史的なことをあまり知らずで、そんな中でレーガノミックスとか双子の赤字とか、子供の頃に聞いたなということを思い出しながら聞いてみると、やはり日本の近代史、特に超近代史を(この講座の中でも)復習できることは、資産形成とは別にしても、良い知識だなということを感じますね。纏まって聞いたこともないし、そういった本も今までなかったので、面白いです。
國井:そうですよね。
葛西:そういうことを教えてもらえる機会もなかったなと思います。
田口:自分も以前そうだったのですが、まず、世の中に金融という商品を提供する人がたくさんいます。銀行、証券会社、それから保険会社、最近は投資信託会社などたくさんいる中で、この人たちの仕事の目標、ノルマ、責任というのは、それを「売る」ということなのです。お客さまにとって良いか悪いかということよりも、とにかく「売る」ということなのです。我々の人生に関係する金融商品が世の中に多く出ている中で、「何を、どういう観点から、その金融商品と付き合っていけば良いか」というような、冷静な判断がほとんど出来ない状況下にあるわけです。資産運用を考えた時に一番重要な視点がその部分で、そういう視点から書かれている本などは、この10年ぐらいで少しずつ出てきてはいるのです。でもポイントは、「あなた自身で実践したのですか?」ということなのです。
欧米の本は、実践した人が書かないと売れないわけです。過去を見て物事を推察することは、数的処理が出来さえすれば誰にでも出来ます。となると「昔はそうだったけど、これからはどうなのですか」という質問に対しては、答えられませんよね。「これをやったら儲かるから」と答える人は絶対にいないですよね。結果、皆さんの自己責任ということになるわけです。私の講座ももちろんそうなのですが、「ではどうしていくのか」というところを考えることが、まさに出発点であると考えています。
この講座の中で全部をもちろん出来ているとは思わないですし、作っていく中で構成された要素もあります。歴史については、自分で散々色々な局面で苦労してきたからこそ、今回取り入れた部分でもあります。重要なことは、例えばプラザ合意ってこうだったじゃないかということなど、情報を自分で集めてみたりすると、さっき話に挙がった「お化けの正体」などもわかってくることに繋がる。そこを伝えたいですね。
欧米ではとにかく、実践した人が書いて、こうやって上手くやりましたよと紹介してくれる本が沢山あります。日本にはあまりないと思います。そういったことを今後、私の方でもさらに伝えていければ良いなと思っています。