EUの臨時首脳会議、後任人事について徹底議論(大前 研一)
2019.8.7(水) | ||||||||||||||
EUの臨時首脳会議、後任人事について徹底議論(大前 研一) | ||||||||||||||
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欧州情勢 |
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EUの臨時首脳会議が、先月30日からブリュッセルで開かれ、今年秋に任期満了となる欧州委員長などの後任人事について議論が行われました。 | ||||||||||||||
三日間に及ぶ議論の末、マクロン氏とメルケル氏が合意した案に収束しましたが、東欧各国や欧州議会はなお反発しており、7月半ばに行われる採決は波乱含みの情勢です。 | ||||||||||||||
まだこれは決定したわけではなく、一応候補が決まったという段階です。ドイツとフランスが合意したというだけなのです。7月後半の投票でどうなるかは、まだはっきりしません。 | ||||||||||||||
主なEU機関の現・新代表 |
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主なEU機関の代表メンバーを見ると、私は非常に良いメンバーだと思います。ただし、ヨーロッパの中央銀行総裁は、現職のマリオ・ドラギ氏の方がずっと良いと思います。 | ||||||||||||||
ラガルド氏はIMFをやっていますが、金融の専門家ではありません。IMFをやっていたので良さそうだと言いますが、やはりドラギ氏に最高顧問などで残ってもらわないと、ラガルド氏では少し心配だと思います。 | ||||||||||||||
ラガルド氏はむしろ、EU大統領や欧州委員会委員長などといったところを務めた方が、彼女の外交力が活きてくると思います。 | ||||||||||||||
その他のところは外交安全保障にはスペインのボレル外相ということで、これについては悪くない人事だと思います。ECB総裁のドラギ氏は相当な経済通であったので、後任のラガルド氏については少し心配が残ります。 | ||||||||||||||
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