グローバル・マネー・ジャーナル

2019.9.4(水)

PSR、AIや医療分野の企業が上位にランクイン!(大前 研一)

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PSR、AIや医療分野の企業が上位にランクイン!(大前 研一)

中堅上場企業

 日経新聞は先月30日、「AI、医療に成長期待」と題する記事を掲載しました。中堅の上場企業、約1000社を対象に、株式時価総額を予想売上高で割ったPSR(株価売上高倍率)を調べたところ、上位にはAIや医療関連の企業が入ったということです。

株価売上高倍率(PSR)が高い中堅企業

  これは重要なので確認しておいてもらいたいです。PSRは株価を売上高で割るもので、予想売上高が6億であれば、予想PSRが100ならば600億の時価を持っているということになります。
 例えばペプチドリームは、予想売上高が72億円で、予想PSRがほぼ100なので、7000億円の時価総額がついているということになります。
 PSRの高い中堅企業としてはその他に、将棋ゲームアプリや自然言語、迷惑電話防止、医療情報アプリなどがあり、法律相談サイトの弁護士ドットコムも1000億円近くになってきていることがわかります。
  食材市場のインフォマートなども入っています。こういったデータを見ると、そういう時代になったのだと感じます。
   ただ、PERと同様に、PSRの数字もいずれ慣れてきます。売り上げの100倍などという事は限定的になるでしょう。
  その中でもペプチドリームなどは、それをある程度正当化できるのだろうと思います。もうすでに売上げが72億円に達しているので、7000億から8000億円の時価総額です。
【講師紹介】
ビジネス・ブレークスルー大学
株式・資産形成実践講座 学長
大前 研一
8月4日撮影のコンテンツを一部抜粋してご紹介しております。
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