米アフラック |
アメリカの保険大手、アフラックインコーポレーテッドは14日、東証に株式の上場廃止を申請すると発表しました。 |
アフラックは日本での知名度向上のため、1987年に外国株式として東証に上場しましたが、取引量が低迷し、上場維持の必要性が低下していました。 |
このアフラックという会社は、アメリカがメインのような印象がありますが、実は日本の事業が非常に大きいのです。 |
それにより、ご多分に漏れず日本でも上場しようということになったわけです。 |
アフラックの地域別業績 |
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グラフを見るとわかりますが、アメリカよりも日本の収益がはるかに大きな部分を占めています。日本支社を設立したのは大竹氏で、その戦略が非常にうまくいったわけです。 |
利益も日本の方が大きく出しています。しかしながらマーケットとしてはやはりアメリカの方が使い勝手が良いのです。 |
日本で強いアフラックということで、ニューヨークの株式市場でも不利はないということなのです。ただ問題はそこから先です。 |
外国企業で東証に上場しているところは、他にYTLしかないのです。今までアフラックとYTLの2社でしたが、アフラックが降りてしまうと、いよいよ東京にはYTLだけとなります。 |
このYTLは、知名度は非常に低いのですが、マレーシアの会社です。ニセコのYTLは以前プリンスホテルのあったところで、日本でも不動産に活発に投資をする企業です。 |
まだまだ日本で不動産を中心にやっていこうと考えていると思うので、その点ではここはそう簡単には東証から退出しないだろうと思います。 |
ただ、やはり東証市場というものの不人気について、市場自身が少し反省をしてみるべきだと思います。外国の企業でせっかく日本に来てダブル上場をしていたものを、片方でいいと日本を捨ててしまうということになっているのです。 |
日本は手続き的な面や、経費的な面でも大変で、その点でアフラックもニューヨークに上場を一本化するということになり、日本の取引所にとってはかなり大きな問題を定義されていると捉えるべきです。 |
今のうちに対策を立てておいた方が良いと思います。 |