グローバル・マネー・ジャーナル

2019.11.20(水)

ボーイング、途上国に対して嘘をつく!(大前 研一)

2019.11.20(水)
ボーイング、途上国に対して嘘をつく!(大前 研一)
第619号 株式・資産形成実践講座メルマガ
資産形成に役立つ情報を、大前研一ならびに一流講師陣から学ぶ!
新講座リリースのご案内
【年代別で考える「2000万円問題」対策講座】
株式資産実践講座では、この度新講座をリリースする運びとなり、  
12月開講クラスの初回販売を開始いたしました!  

ぜひ下記リンクから、詳細をご確認の上、「具体的な2000万円問題対策」を明確にしていただくきっかけとして、ぜひ学習をご検討ください。

年代別で考える「2000万円問題」対策講座
【12/12(木)東京開催】世界の富裕層の行動から学ぶ、グローバル金融リテラシー【マナカク!~学び直し革命~】
上記記載の新講座開講を記念し、その講師を担当する岡村 聡 氏による「世界の富裕層の行動から学ぶ、グローバル金融リテラシー」を12/12(木)に開催します。                
本セミナーでは、その新講座に携わる7名の金融プロフェッショナルの中で、【海外投資入門】を担当される岡村聡氏が、日本でもできる海外の富裕層が実践している王道の資産形成術をについてお届けします。

普段、日本では知ることのできない海外の富裕層の実態、彼らがどのようなことに興味関心を持ち、どのように資産形成をしているのかを知り、ご自身の生活に役立ててください。
※事前の準備は特にありませんので、ぜひ奮ってご参加ください。
本セミナーの定員は先着30名様となっており、参加費は無料となっております。
[リアルセミナー、好評受付中!]
▼今後のセミナー・イベントスケジュール
オンライン講座説明会、好評受付中!
▼【講座説明会 (無料)】オンライン・リアルにて受付中!
ボーイング、途上国に対して嘘をつく! (大前 研一)

米ボーイング

 二度目の墜落事故を起こしたボーイングの新型機「737MAX」について、認証手続き中だった2016年に、当時のテストパイロットが制御システムについて「ひどいものだ」などと評するメッセージを同僚に送っていたことがわかりました。
 ボーイングは数ヶ月後にこのメッセージの存在に気づいたとしていますが、FAAは報告が遅れた理由の説明を求めています。
  これは、今のアメリカのいわゆる耐空証明の問題です。ボーイングから出てくるものは自動的に認めてしまうのです。
 証明を出すテスト側もボーイングの天下りや、軍からの天下り、逆に天上がりなどと色々あり、この辺がぐしゃぐしゃになっているわけです。
 三菱から出てきたものにはきつく調査するものの、ボーイングからのものは間違いないだろうとやってしまったのです。
 テストパイロットが、あまりにもこれはデリケートでひどいとしていたにもかかわらず、結局規制当局を欺いて耐空証明をもらっているということが社内伝達の中で明らかになったのに、そのままにしていたわけです。
 しかも事故を起こしたのが途上国だったので、途上国のパイロットの方が経験不足で、ミスをしたのではないかなどと、最初はとぼけていたのです。
 今は誤りを認め、大変な補償をしなくてはいけなくなっていますが、途上国に対して嘘をついて乗り越えようとしたボーイングの態度は許せないものです。
 

ボーイングの業績推移

 ボーイングはここにきて売り上げがほとんど立たなくなり、損も多く出て、純利益もマイナスになるというひどい状況です。
 

ボーイングのセグメント別の業績

  ボーイングにとっては、商用機の部分が売り上げの絶対額も大きく、利益も稼いでいたわけです。防衛航空宇宙は利益もきちんと出ていますが、額はそれほど大きくありません。
 機体のサービスの部分というのは、例えば御巣鷹山の事故の時に、JAL123便のテールコーンが、いい加減な接着で飛んでしまった事例がありますが、これがボーイングのサービス部門です。
 尻餅事故の後、十分に直していなかったため、テールコーンが飛んで油圧計が2系統ともに飛んでしまったというのが原因です。
  しかしかなり高い金額を取っていて、それも収益源になっているのです。商用機の方も、737MAXを売らないとなるとこの会社は相当困ることになるでしょう。
 一番のボリュームゾーンで利益が取れるところなので、全部失ってしまうとなると、ボーイングにとってみると非常に苦しいです。
  正念場というところまで追い込まれていると思います。

ボーイングの株価推移

  ただ株価は下落しているとは言うものの、推移を見るとあまり大きくは下がっていないのです。なんとかまだごまかせるのではないかという見方なのでしょう。
  トランプ大統領がいると、そこのところを何とかしてくれるのではないかと思われている感じがします。株価下落と言っていますが、今までで見る限り、依然としてまだ株価は異常なしという感じになっています。
 
【講師紹介】
ビジネス・ブレークスルー大学
株式・資産形成実践講座 学長
大前 研一
10月27日撮影のコンテンツを一部抜粋してご紹介しております。
▼講座受講をご検討頂いている皆さまへ
▼その他の記事を読む:
【前回の記事】ユニクロ会長、日本の嫌韓論に苦言!

友だち追加

株式・資産形成実践講座事務局
 多くの受講生の声、そして講座開講11年の歴史が詰まった「株式・資産形成実践コース(12ヶ月コース)」を2017年に新たにリリースいたしました。受講を開始されると、最初は「何の講座だろう?」と思うくらい、自らのライフプランについて考えます。それは、資産運用はライフプラン実現の一つの手段であるからです。
 講座後半の投資アルゴリズムのパートでは、経済環境を投資に活かす手法について多角的に学びます。デイトレードやFXといった概念はありません。世界中で実践されるようなインデックスでコツコツと実践していくスタイルの運用スキルです。世界標準の資産運用を学び、資産形成の第一歩を踏み出してください!
▼【2019年12月生 受付中!(11/26まで) 】投資マインドから運用実践まで一貫して学ぶ12ヶ月コース
▼[年代別で考える「2000万円問題」対策講座]11月初回販売開始!
株式・資産形成実践講座では、Facebookページでも金融にまつわる最新ニュースなどご紹介しております。ぜひこちらもチェックしてください。
▼ 【株式・資産形成実践講座】公式Facebookページはこちら
それでは、次回のグローバル・マネー・ジャーナルもどうぞお楽しみに!
※本メールはHTML形式で配信しております。インターネットに接続した状態でご覧ください。
[発行人 : ビジネス・ブレークスルー大学 オープンカレッジ
株式・資産形成実践講座事務局]
〒102-0084 東京都千代田区二番町3番地 麹町スクエア

▼ 【株式・資産形成実践講座】お問合せはこちら
▼【株式会社ビジネス・ブレークスルー】個人情報保護方針に関して
▼配信解除はこちら