米ボーイング |
| 二度目の墜落事故を起こしたボーイングの新型機「737MAX」について、認証手続き中だった2016年に、当時のテストパイロットが制御システムについて「ひどいものだ」などと評するメッセージを同僚に送っていたことがわかりました。 |
| ボーイングは数ヶ月後にこのメッセージの存在に気づいたとしていますが、FAAは報告が遅れた理由の説明を求めています。 |
| これは、今のアメリカのいわゆる耐空証明の問題です。ボーイングから出てくるものは自動的に認めてしまうのです。 |
| 証明を出すテスト側もボーイングの天下りや、軍からの天下り、逆に天上がりなどと色々あり、この辺がぐしゃぐしゃになっているわけです。 |
| 三菱から出てきたものにはきつく調査するものの、ボーイングからのものは間違いないだろうとやってしまったのです。 |
| テストパイロットが、あまりにもこれはデリケートでひどいとしていたにもかかわらず、結局規制当局を欺いて耐空証明をもらっているということが社内伝達の中で明らかになったのに、そのままにしていたわけです。 |
| しかも事故を起こしたのが途上国だったので、途上国のパイロットの方が経験不足で、ミスをしたのではないかなどと、最初はとぼけていたのです。 |
| 今は誤りを認め、大変な補償をしなくてはいけなくなっていますが、途上国に対して嘘をついて乗り越えようとしたボーイングの態度は許せないものです。 |
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ボーイングの業績推移 |
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| ボーイングはここにきて売り上げがほとんど立たなくなり、損も多く出て、純利益もマイナスになるというひどい状況です。 |
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ボーイングのセグメント別の業績 |
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| ボーイングにとっては、商用機の部分が売り上げの絶対額も大きく、利益も稼いでいたわけです。防衛航空宇宙は利益もきちんと出ていますが、額はそれほど大きくありません。 |
| 機体のサービスの部分というのは、例えば御巣鷹山の事故の時に、JAL123便のテールコーンが、いい加減な接着で飛んでしまった事例がありますが、これがボーイングのサービス部門です。 |
| 尻餅事故の後、十分に直していなかったため、テールコーンが飛んで油圧計が2系統ともに飛んでしまったというのが原因です。 |
| しかしかなり高い金額を取っていて、それも収益源になっているのです。商用機の方も、737MAXを売らないとなるとこの会社は相当困ることになるでしょう。 |
| 一番のボリュームゾーンで利益が取れるところなので、全部失ってしまうとなると、ボーイングにとってみると非常に苦しいです。 |
| 正念場というところまで追い込まれていると思います。 |
ボーイングの株価推移 |
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| ただ株価は下落しているとは言うものの、推移を見るとあまり大きくは下がっていないのです。なんとかまだごまかせるのではないかという見方なのでしょう。 |
| トランプ大統領がいると、そこのところを何とかしてくれるのではないかと思われている感じがします。株価下落と言っていますが、今までで見る限り、依然としてまだ株価は異常なしという感じになっています。 |
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