金融リアルタイムライブ特別マガジン 景気ウオッチャー調査(福永 博之)
2019.11.27(水) | |||||||||||||
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製造工業生産予測調査 |
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製造工業生産予測調査のグラフをみると、当月見込みのラインが上向いています。その意味では電子部品などの在庫調整が済んだのではないかという見方も出てきています。 | |||||||||||||
ただ、このグラフを長期の目線で見ると、形の異変を感じます。グラフの左半分では、上下の振幅幅はそれほど大きくありません。 | |||||||||||||
しかし右に行くに従って上下動の幅が、非常に大きくなってきていることがわかります。それも、単純に実績だけが振れたり、予測だけが振れたりするというものではなく、どちらかと言うと予測が内側に入り、見込みは上に上がるものの、実績が追いつかないという動きになっています。 | |||||||||||||
特に2018年の8月以降は、まさにそのような状況になっています。実績が追いつかなくなってきている状況なのです。 | |||||||||||||
これに関しては、米トランプ大統領の発言や、製造業に影響を及ぼす米中貿易摩擦などの影響もあるかもしれませんが、こうしたずれた動きが出てきているのは、先行きを見通しにくくなってきているからではないかと思います。 | |||||||||||||
この状況が続くと、安定した製造ができない、見通しも立たないということになり、設備投資も今後抑えられていく可能性も出てきます。 | |||||||||||||
いずれにしても、この振れが安定してくるかどうかが問題です。例えば最も理想的なのは、0のラインよりも若干上の水準で上下する状況や、あるいは0を挟んで上下する状況であり、それも振幅幅が上に振れる方がもちろん良いわけです。 | |||||||||||||
しかし現状は、上に行ったり下に行ったりと、ジェットコースターのような動きになっているのです。このような見方をすることで、このグラフは、業績が見通しづらいことや、製造業の不安定さを表しているデータになると思います。 | |||||||||||||
企業側も業績見通しが出しにくい状況につながっていると思います。株式市場の投資の視点からは、特に製造業の株をお持ちの方は、今後このグラフが安定してくるか、注意深く見ていく必要があるでしょう。 | |||||||||||||
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▼その他の記事を読む: 【前回の記事】ボーイング、途上国に対して嘘をつく! |
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