農作物輸出 |
「果樹新種、海外に通年出荷」と題する日経の記事を紹介します。これは農林水産省が国内で開発した新しい品種の海外展開を支援すると紹介しています。 |
海外での品種登録の経費を支援するほか、海外の農場と提携し、日本で生産できない季節に作ってもらうことで、日本からの輸出と組み合わせ、通年で供給できるようにするもので、これらを実施する民間団体を2020年度に選定するということです。 |
これは本当にやりたいのかどうかも考えた方がいいと思います。佐藤錦などは既に海外に出てしまっているのです。 |
南半球でやればシーズンはずれますが、北半球でやった場合にはシーズンは同じになってしまいます。その場合は大きな脅威になってしまうのです。 |
そうしたことに対する管理は全くなされていないというのが実態なのです。 |
日本の農林水産物・食品の品目別輸出額 |
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政府としては1兆円を早く達成したいと言うわけですが、とてもそこまでは達していません。農業でと言いながら、調味料やアルコールの方が、輸出額が非常に多く、農産物の6次産業化ということを掲げてはいますが、実際には非常に少ないのが現状なのです。 |
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青果物の輸出金額 |
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青果物の輸出額を見ると、りんごが非常に多くなっています。りんごはもともと人気があり、特に台湾の人たちなどは日本のりんごが大好きで、旅行に来るとお土産に持って帰ります。 |
ぶどうもやや人気が出てきています。青果は有力な品目ではありますが、やはり高いということで、一番人気のりんごでも139億円という額なのです。 |
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世界上場企業 |
日経新聞は18日、「世界の上場企業、減益続く」と題する記事を掲載しています。これは世界約1万8000社の2019年7-9月期の純利益が前年同期に比べ8%減少したと紹介しています。 |
中国景気の減速が鮮明になった2018年10-12月期に減益に転じて以降、4四半期連続の減益となったもので、日米欧などで自動車や電機など製造業の業績が落ち込んだことなどが要因としています。 |
これをしっかり理解した上で考えると、アメリカ株が史上最高値というのは非常におかしいことだと気付くはずです。 |
4四半期ずっと業績は落ち続けているわけです。株というものは企業の将来価値なので、こういう中で史上最高値になっているのは、やはりトランプマジックでみんながいい気になって株を上げているということなのです。 |
お金がほとんどタダなので、株の方に持っていくわけで、預けておいても全く金利が付かないので、株の方でその分、囃し立ててやっているということなのです。 |
これは非常に危ないことです。ここに気が付かなければいけません。 |
今、アメリカの株が史上最高値になる理由はどこにもないわけです。これはトランプマジックであり、彼が再選されるまで株を上げていれば間違いないという話なのです。 |
クリントン元大統領の時も、モニカ・ルインスキーの問題があり、弾劾裁判になりそうになったものの、それでも株が上がっているということで大丈夫とされたのです。 |
実態経済はアメリカの株が最高値になるような理由は全くないということなので、その点には注意してほしいと思います。 |
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