グローバル・マネー・ジャーナル

2020.2.5(水)

米名門大学/米主要10ビジネススクールに在籍する日本人(大前 研一)

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米名門大学/米主要10ビジネススクールに在籍する日本人(大前 研一)
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米名門大学/米主要10ビジネススクールに在籍する日本人 (大前 研一)

米名門大学

  日経新聞は14日、「MBA留学、日本人半減」と題する記事を掲載しました。これは、ハーバードビジネススクールなどアメリカの上位大学でMBAを取得する日本人留学生が、10年間でほぼ半減していると紹介しています。
 帰国後に退社が相次ぐことなどから、企業が社費での留学を抑えていることなどが要因で、日本の競争力を高めるためにはより効果的な留学制度を検討する必要があるとしています。
  私はスタンフォード大学で90年代後半に教えていましたし、UCLAでも教えていました。やはり日本人の学生というのは、あのようにいろいろな国から来た人の中でごった煮でやると弱いのです。
  2年間ほど勉強して最後にやや改善するかという感じです。一方で、来た瞬間に殴り合いをするようにクラスのディスカッションをしていけるのは、やはりヨーロッパ勢やカナダ、オーストラリア、そしてメキシコの人なども結構強かったと思います。
  その後中国などが加わりましたが、台湾の学生はもともと強いです。日本の場合、やはり今の教育では、世界の少なくとも私の知っている3つか4つの大学や大学院に入っていったときに、こういうのが勉強なのだと初めて気付くわけです。
 日本では、勉強というのは机に向かってするものですが、向こうではディスカッションをして、みんなで答えを見つけていこうというのが勉強です。
 ディスカッションで答えを見つけるのに貢献したかどうかという話になると、日本からの学生はやはり弱いのです。
  今、スタンフォードあたりに行く人は半分以上が役人です。つまり何年か勤めていると役所が出してくれるわけです。
  彼らはできてもできなくても、かろうじて卒業ができればオッケーなのです。役人なのに、役に立たないのです。
  このように役人が多くなり、一般企業は多くを減らしてしまいましたが、その原因としては私が悪いのです。何故かと言うと、マッキンゼーの時に、MBAを取得して会社に帰ってきてもきちんと使われていない人たちを、私が片っ端から採用したからです。
  私のいるときに、なんと540人も採りました。MBAなどに行かせていたらマッキンゼーに取られてしまうという事態が起きた、これが元凶です。
 しかし私からすると、そういう勉強をしてきた人を生かさない会社が悪いのではないかという理屈が表向きにはありました。
  そうやって多くを採用したわけですが、実は500人以上採った中でも、あるルールがありました。30歳± 2歳に採った人たちでないとダメなのです。
  マッキンゼーのようなところに来てマッキンゼー化して優秀になるのはその年代なのです。そこを越えて35歳位で採った人たちも何人もいるのですが、それでは遅いのです。
  彼らはマッキンゼー化することができないのです。自分のものがしっかりとあり、会社の仕事のやり方というものが骨の髄まで染み込んでしまっているので、マッキンゼー的なプロブレム・ソルビング・アプローチや、ファクトベースだけで議論するといったことができないのです。
  お客さんの顔色を見てしまい、お客さんは何を聞きたがっているのかと考えてしまうのです。もちろんそんなことをしていてはダメなのですが、やはり染色体がそのようになってしまっているのです。
  私は長い間の経験から、30歳 ± 2歳というのが中途採用のゴールデンベルトだと思いました。その後、それに加えて学卒を採るようになりました。
  学卒はとても良いのです。彼らはほとんど何も決まっておらず、マッキンゼーのようなところに入ったら5年後に生存確率は2割、毎年20%ずつクビにすると言っても、それでも入ってくるリスクテイカー達です。
 この人たちはクビになっても、これだけの勉強させてもらったのだからと、どこかへ行って事業をやるというタイプなのです。
  マッキンゼー出身のDeNA南場智子やエムスリーの谷村格などは、みんな学卒なのです。一方会社から採った人たちは、どちらかと言うと他社へ行くか、プロブレム・ソルビング・アプローチを覚えたので、マッキンゼーで習ったことを人に教えて、新しいことをやらずに一生暮らすというタイプになるのです。
 私もずいぶんと人を採ってきましたが、MBAに関しては、今はインドや中国の留学生が非常に多く、存在感を高めています。
 

米主要10ビジネススクールに在籍する日本人

 アメリカの主要なビジネススクールに在籍する日本人の推移を見ると、昔は私費の人が結構ありましたが減ってきています。
  また社費とありますが、これは国です。国がやはり圧倒的で、あなたは入省して何年経ったからと、ご褒美として出すのです。
  この人たちは勉強しません。なぜならご褒美だからです。
  スタンフォードあたりだと、週末のゴルフが楽しみだなどといった具合です。それでもなんとなくそれで良いということになるのです。
 私は日本人がもっとこういうところに行って大きく活躍できるようなことを夢見ていますが、やはりよその国は10代、20代のスピード感がもっと早いのです。
 そして日本の場合には、議論によって答えを見つけようという教育がなく、答えはすでにあるものだと思っているのです。
  MBAに行っても、そうしたところに気づくのが卒業間際です。だんだんとその辺に気がついてくるわけで、それから2年あるならばまた別なのでしょうが、気づいた頃に卒業になってしまうのです。
 日本の場合にはやはり、スピード感、特に若い頃のスピード感に、認識上他国と非常に大きな違いがあると感じます。
 
【講師紹介】
ビジネス・ブレークスルー大学
株式・資産形成実践講座 学長
大前 研一
12月22日撮影のコンテンツを一部抜粋してご紹介しております。
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▼その他の記事を読む:
【前回の記事】英EU離脱問題/英下院選の結果

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