欧州経済/ユーロ圏のGDP成長率の予想値/世界経済(大前 研一)
2020.5.20(水) | |||||||||||||
欧州経済/ユーロ圏のGDP成長率の予想値/世界経済(大前 研一) | |||||||||||||
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欧州経済 |
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EU統計局が先月発表した2020年1-3月期のユーロ圏GDPは、物価変動を除いた実質で、前月比3.8%減、年率換算で14.4%減と、データが公表された1995年以来最低となりました。 | |||||||||||||
ユーロ圏のGDP成長率の予想値 |
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ヨーロッパは今まで見たことないようなマイナス14%の成長、失業率も7%を超えるという状況です。ヨーロッパ各国のGDP予想を見ると、ギリシャ、イタリア、スペインといった南側が、マイナス10%近くとなっていて、ドイツでもマイナス6.5%、どの国もプラス側にはない状況となっているのです。 | |||||||||||||
世界経済 |
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日経新聞は4日、「コロナ禍に舞うヘリマネ」と題する記事を掲載しました。これは各国の政府が国民に外出禁止などの行動規制を課す一方、経済の底割れを必死で食い止めようとしていると紹介しています。しかし、大規模な経済政策はのちに財政インフレを引き起こすと見られ、金融当局者の間では正常化にどのくらいの年月がかかるか議論され始めているということです。 | |||||||||||||
コロナやスペイン風邪等の驚異的な感染症への恐怖によって、まず経済が破壊されます。その後に印刷機を回してとにかくお金を配り、これがハイパーインフレを生みます。その着地に失敗するとどうしようもない状況となり、世界大恐慌を招くのです。大恐慌でドスンと落ちた後、アメリカでは何とかケインズの言う有効需要を作ろうと、テネシーバレーオーソリティー(TVA)の計画など、官主導のいろいろな公共事業でダムを作るなどするわけですが、あまり効果がなかったと言われています。ルーズベルト大統領の時代に、こうしたケインズの膨大な施策が失敗に終わり、第二次大戦の方へとなだれ込んでいってしまうのです。そして今世界は、この道に入ろうとしているわけです。 | |||||||||||||
【講師紹介】 | |||||||||||||
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▼その他の記事を読む:
【前回の記事】ポストコロナの投資基準/原油価格/原油価格・WTI先物の推移(大前 研一) |
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