サイバーエージェント/主な媒体別の広告費(大前 研一)
2020.6.24(水) | |||||||||||||
サイバーエージェント/主な媒体別の広告費(大前 研一) | |||||||||||||
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サイバーエージェント |
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サイバーエージェントの株価が20日、5310円で取引を終え、終値の時価総額で電通を上回りました。新型コロナウィルスの影響で広告市場が冷え込む中、サイバーエージェントはネット広告やゲームが堅調で、去年テレビとネットの広告費が逆転したのに続き、それぞれを象徴する企業の時価総額も入れ替わりました。 | |||||||||||||
これはやはり拍手喝采と言えるでしょう。電通は、今はもう何をやっているかわからない利権屋になってしまっています。オリンピック関連や、政治家のポスターやキャンペーンなど、利権がらみの仕事が非常に多くなっているのです。さらに、テレビの時間を押さえて枠を取っておいて、そこに広告を流し込むという腕力勝負のようなこともしています。 | |||||||||||||
一方、サイバーエージェントはそうではなく、少なくともネット広告では1つのプラットフォームになっています。それにより時価総額も電通を上回ったというわけで、二重に拍手を送りたいです。 | |||||||||||||
利権や、とても怪しい政治家との付き合い、特にオリンピックはいろいろなところに金銭を渡してやったところもあるわけですが、そうしたことが電通のやり方になっています。そしてテレビなどで電通の悪口を言ったらもうおしまいです。電通はその意味で隠然たる利権屋集団になっているのです。ただ、枠を買う力が強いことで事業をやっているのです。その電通の時価総額を、新興で、利権ではなく仕事そのもので上回ったという意味で、サイバーエージェントには二重に拍手を送りたいと思うのです。 | |||||||||||||
主な媒体別の広告費 |
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媒体別の広告費を見ると、インターネット広告が急成長し、2兆円を超えています。それに対しテレビメディアは徐々に落ちていて、1兆8000億円です。新聞や雑誌も非常に将来性が暗いと言われています。 | |||||||||||||
一方、ラジオは意外と堅調です。テレビの視聴者はコマーシャルを避けるためにザッピングしてしまいますが、ラジオはその度にチャンネルを変える人はいないので、広告が頭に残るという意味でラジオの方が効率が良いと言われています。特に車に乗っている人はその都度ラジオを切り変えたりはしないので、ラジオは意外に広告の面では効果があるということです。 | |||||||||||||
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【前回の記事】台湾情勢/米不動産市場(大前 研一) |
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