新型コロナ経済対策「シンガポールから見た世界経済トピックス」(岡村 聡)
2021.1.13(水) | |||||||||||||
新型コロナ経済対策「シンガポールから見た世界経済トピックス」(岡村 聡) | |||||||||||||
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本日は、年明けから再び大きな反響をいただいております「新型コロナ経済対策」の中で、 昨年12月22日配信の内容を一部抜粋して皆様にお届けします! |
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アジアマーケット概況(1) |
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今回も、世界の主要なマーケットの動きを、アジア中心に表示しています。 | |||||||||||||
前回9月の報告では、世界中にコロナ感染が拡大して世界中の市場が大混乱に陥った3月から9月にかけて、特にナスダックや創業板といった米中のテック企業を中心に、歴史的にもまれに見るようなラリーとなっていました。 | |||||||||||||
しかし9月から11月の3カ月と12月では、米国の大統領選挙や、欧米を中心にした冬場にかけての第二波、第三波のコロナ感染などといったさまざまなイベントがあったことで、3カ月のリターンとしては、それまで世界中の相場を主導していた米国や中国といったマーケットが頭打ちとなりました。 | |||||||||||||
一方、大統領選挙も多少の混乱がありながらもバイデン勝利という形で明確な結果が想起できたことに加え、コロナ感染拡大がありながらも11月からファイザーやモデルナといった主要なバイオヘルスケアの企業から開発されたワクチンがかなりの効果を持つという報道により安心感が広がり、これまで少し出遅れていた米中以外のマーケットが3カ月に渡って急ピッチで上がったことが、全体の概況となります。 | |||||||||||||
アジアマーケット概況(2) |
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その中で、アジアの国と並んで日本も、特に日経平均については3カ月で15%近い上昇という、かなりのラリーとなりました。しかし1年や半年のタームで見ると、この3カ月間頭打ちではあったものの米国や中国、そしてタック企業中心のナスダックや創業板といった市場は非常に好調であり、1年ぐらいの単位ではそうしたマーケットのリターンが引き続き最も高いという形になっています。 | |||||||||||||
加えて予想PERのところにあるように、多少の混乱はあったとはいえ、そのようなマーケットもこの3カ月は頭打ち、もしくは微増、わずかながら上昇という傾向でしたので、予想PERは非常に高くなっています。特に相場を牽引してきたナスダックや創業板といったテック企業中心のマーケットのバリエーションは、かなり高くなっています。 | |||||||||||||
来年以降の焦点として、経済政策の中でも特に環境政策、再生可能エネルギーがどのように打ち出され、そして米国や中国のテック企業中心にバリエーションがかなり高くなっているものが今後どのように推移していくのか、これらについても注視して、お話ししていきたいと思っています。 | |||||||||||||
今年・来年の経済成長予測とコロナ被害との相関 |
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以上が最近のマーケットの動きですが、次に来年以降も含めた経済全体の動きについてまとめました。先ほどと同じく、2020年と来年のGDPの成長予測を米国と日本、東アジアの主要国を中心にまとめましたが、見ての通りかなりのばらつきがあります。上に一人当たりのGDPと、人口100万人当たりのコロナによる死亡者数をまとめています。 | |||||||||||||
やはりコロナでの被害が少なかった国を中心として、コロナの打撃はあったものの、ある程度は今年も堅調に経済推移しており、来年以降にかけても急ピッチで回復していくという予測がされています。特に際立っている二カ国が中国とベトナムであり、両国とも死亡率も非常に低いのですが、世界中のほとんどの主要国が大きくマイナスになっている中で、今年のGDP成長率はなんとかプラスを維持し、来年度もさらに7%、8%と急ピッチで経済が回復していくという予測がされています。 | |||||||||||||
【講師紹介】 | |||||||||||||
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▼その他の記事を読む:
【前回の記事】金融リアルタイムライブ特別マガジン「2020~2021の不動産市況について」(井出 武) |
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