グローバル・マネー・ジャーナル

2021.2.24(水)

金融リアルタイムライブ特別マガジン「世界の経済情勢について」(田口 美一)

2021.2.24(水)
金融リアルタイムライブ特別マガジン「世界の経済情勢について」(田口 美一)
第682号 株式・資産形成実践講座メルマガ
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本日は「株式・資産形成実践講座」の大人気コンテンツ
「金融リアルタイムライブ」の内容を一部抜粋して皆様にお届けします!

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簡単な相場で儲ける!基本のき/波乱相場の心構え/8年間の総括(田口 美一)

簡単な相場で儲ける!基本のき

 今回申し上げることは、基本の基と言えることです。私は1991年頃から2006年まで現役のファンドマネジャーとして、年金運用、金融機関での運用、事業法人での運用、財団の運用、地方自治体の運用など、いろいろなことをやらせていただきました。
 私が言えることは、誰もが分かるときにお金を多めに入れて、ある程度の利益を獲得し、そして難しくなったらやめる。もしくは、ずっとコンスタントに少しずつ積立運用をするのがいいということです。そして積立運用する品目は日本だけではなく、できれば海外、先進国、あるいは金など、いろいろなものに分散してやっていくことが一番いいのではないかと思います。
 残念ながら、金融市場に参加者が増えるのは相場が難しくなったときです。例えば株式市場が上がっているとき、ドル円で言うとドルが上がっているときなど、このようなときに特に投資家の参加が本当に増えていくのです。そのために、相場が上がれば上がるほど難しくなるわけです。オンラインストアでのビジネス書ランキングで、「株でもうけよう」「億り人になるための銘柄発掘」といったものが上位にたくさん出たときには、相当気を付けてやる必要があると思っています。
 それでも、どうしてもトレーディング的にやりたいのであれば、とにかく悔いを残さないように資金を限定して、100万であれば100万、500万であれば500万というように決めておやりになった方がいいですよと、いつも申し上げています。これが基本の基です。

波乱相場の心構え

 そして相場が強くなると、タイミングは分かりませんが、その後に必ずクラッシュが来ます。2割下がることをベアマーケット入りと言っていますが、将来少なからず2割の下落が、あるタイミングで来ます。「おう、やってきたな」「ここに自分の老後資産の運用の基盤を作るぞ」というタイミングが来ますので、そのときに余裕を持ってやれるように、難しい局面では自分のルールを決めて、「誰々さんが言ったから買った」ということが絶対にないようにしましょう。
 ある方向へと仕向けるように多くの専門家が出てきますので、全て自己責任、自業自得だと思って、時間限定、資金限定で臨むということを覚悟して、おやりになった方がいいと思います。

8年間の総括

 老後資金や教育資金、10年ぐらいかけてリカレント教育をするためのお金を少し作るためには、基本はこのような積立運用が良いと思っております。しかもアクティブではなくインデックス型の運用だと思っております。知って欲しいことは、今申し上げたように暴落は必ず来ます。長期、複利、分散というように、いくら積み立てで長期投資をしていても、相場の下落では必ず損を被ります。
 そのために、少なくとも3カ月に一遍はリスク量の把握を行って、標準偏差1ぐらいではどれくらいの損失が出るということを覚悟して腹をくくるなど、自分で準備をしておいてください。これについては、私は本当に多くの人を見てきましたし、債券や為替中心のマーケットで世界中を見させていただきましたが、どれだけうまいヘッジファンドのプロでも、必ず相場が乱高下すれば損を出します。
 積み立ての長期投資運用でかなりの利益が出ていたとしても、かなりの損が出ることもあります。しかしそれを乗り越えて、また取引をしていかないと、大きな利益は得ることはできません。現金で持っているのが一番安全ですが、リターンは小さくなります。しかし株式や企業に投資をしておくと長期ではリターンも大きいですが、リスクは大きくなります。それは当たり前の話なのです。
 こういう当たり前のことを当たり前に思って臨むということが、非常に重要です。
【講師紹介】
経済アナリスト
前クレディ・スイス証券副会長
田口 美一
2月5日撮影のコンテンツを一部抜粋してご紹介しております。
▼講座受講をご検討頂いている皆さまへ
▼その他の記事を読む:
【前回の記事】ESG投資/主要国の国土に対する森林比率/主な企業の森林保有状況(大前 研一)

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それでは、次回のグローバル・マネー・ジャーナルもどうぞお楽しみに!
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