グローバル・マネー・ジャーナル

2021.6.30(水)

資生堂/資生堂と花王の株価推移/資生堂のセグメント別業績(大前 研一)

2021.6.30(水)
資生堂/資生堂と花王の株価推移/資生堂のセグメント別業績(大前 研一)
第699号 株式・資産形成実践講座メルマガ
資産形成に役立つ情報を、大前研一ならびに一流講師陣から学ぶ!

<7月オンライン講座説明会 好評受付中!>

 当日は12ヶ月で学ぶ『株式・資産形成実践コース』ついて、詳しくご説明致します。

 「テレワークで仕事以外の時間ができたという方」
 「最近資産運用に興味を持ち始めたけれど、何から手を付けていいかわからない方」
 「自宅で過ごす時間を活用して何かはじめたい方」など、
 今こそ説明会に参加し、将来への一歩を取り組みましょう!

 日程詳細は
 7/5(月)20:00~
 7/14(水)20:00~
 申し込み締め切りは開催当日の夜18時まで受け付けております。
 興味のある方は、どうぞこの機会に参加をご検討ください。
 ▼詳細・お申込みはこちら:
 http://bit.ly/2Ej1rUF
-------------------------------------------------------
 8月からの受講を検討中の方はもちろん、資産運用に少しでも関心をお持ちの方へ。
 オンライン説明会にお気軽にご参加いただき、ご自身の資産形成にお役立てください。

<7/18(日)開催『金融リアルタイムライブ』公開収録オンラインセミナー、好評受付中>

 毎回大変ご好評をいただいております『金融リアルタイムライブ公開収録セミナー』
 を2021年7月18日(日)にオンラインにて開催させていただくこととなりました。

 ・日時 : 2021年7月18日 (日)10:00-16:30  
 ・テーマ:「グローバルマクロと為替動向」(田中泰輔講師)
      「世界経済の今と海外投資家の動き」(宮島秀直講師)
 ・参加費用:一般参加の方:4,400円(税込)
       株式・資産形成実践講座 受講生・終了生 : 0円
 申し込みの〆切は【2021年7月16日(金)23:59】まで!
 興味のある方は、どうぞこの機会に参加をご検討ください。
 ▼詳細・お申込みはこちら:
 https://bit.ly/2SjDFTl
 -------------------------------------------------------
資生堂/資生堂と花王の株価推移/資生堂のセグメント別業績(大前 研一)

資生堂

 資生堂の時価総額が2日、花王をおよそ35年ぶりに上回りました。資生堂は高価格帯の化粧品に資源を集中させるなどの構造改革が評価され、4月以降、投資家の買いが膨らんでいました。一方、花王ですが、おむつなど既存事業が伸び悩む他、化粧品事業をテコ入れするものの、収益への貢献はまだ小さく、成長性の評価に差が出た形となっています。
 私は投資家、株屋さんのスペキュレーションが間違っていると思います。資生堂と花王の収益力は抜本的に違います。今回、資生堂の時価総額が上回ったのは、社長である魚谷氏の儲からない普及型ブランドを切り捨て、ハイエンドブランドに集中する施策が成功した結果です。しかし、世界には強い力を持つハイエンドブランドがひしめいており、資生堂が本当に勝てるかどうかは疑問です。つまり、この領域での競争相手は花王ではないということです。

資生堂と花王の株価推移

 このグラフを見ると、花王が下がって、資生堂は普及品を切り捨てたことによって伸びを見せ、評価が逆転したことが分かります。

資生堂のセグメント別業績

 資生堂のセグメント別業績を見ると、日本、中国、空港等での免税店であるトラベルリテールでは、いずれも激減しています。利益はそれぞれ100億円台です。かつての国内利益700億円が、今では100億円程度です。さらに欧州やアメリカなどは赤字になっています。これが、今の資生堂なのです。
 そして、こちらが花王のセグメント別業績です。抜本的に収益力が違います。底力が全く違いますし、コロナの影響も受けていません。ですから、株屋は何を考えているのかと思います。資生堂社長、魚谷氏は、儲からない部門を削って、儲かる部門に集中しましたが、その儲かる部門では、ロレアルやエスティローダーといった強力な会社が世界的に競い合っています。資生堂は中国で好調だといっても、180億円程度しか利益を出していないのです。
 花王は圧倒的に収益力があり、コロナ禍でも安定した実績を上げています。私が株屋であれば、花王を評価すると思います。株屋は、目先の業績を瞬間風速で判断しているのでしょう。
【講師紹介】
ビジネス・ブレークスルー大学
株式・資産形成実践講座 学長
大前 研一
6月6日撮影のコンテンツを一部抜粋してご紹介しております。
▼講座受講をご検討頂いている皆さまへ
▼その他の記事を読む:
【前回の記事】世界株式市場/ギグワーカーの主なメリット・デメリット/中国株式市場(大前 研一)

友だち追加
株式・資産形成実践講座事務局
 多くの受講生の声、そして講座開講11年の歴史が詰まった「株式・資産形成実践コース(12ヶ月コース)」を2017年に新たにリリースいたしました。受講を開始されると、最初は「何の講座だろう?」と思うくらい、自らのライフプランについて考えます。それは、資産運用はライフプラン実現の一つの手段であるからです。
 講座後半の投資アルゴリズムのパートでは、経済環境を投資に活かす手法について多角的に学びます。デイトレードやFXといった概念はありません。世界中で実践されるようなインデックスでコツコツと実践していくスタイルの運用スキルです。世界標準の資産運用を学び、資産形成の第一歩を踏み出してください!
▼【2021年8月生 受付中!(7/26まで) 】投資マインドから運用実践まで一貫して学ぶ12ヶ月コース
▼ [年代別で考える「2000万円問題」対策講座] 8月開講生申込受付中!(7/26まで)
株式・資産形成実践講座では、Facebookページでも金融にまつわる最新ニュースなどご紹介しております。ぜひこちらもチェックしてください。
▼ 【株式・資産形成実践講座】公式Facebookページはこちら
それでは、次回のグローバル・マネー・ジャーナルもどうぞお楽しみに!
※本メールはHTML形式で配信しております。インターネットに接続した状態でご覧ください。
[発行人 : ビジネス・ブレークスルー大学 オープンカレッジ
株式・資産形成実践講座事務局]
〒102-0084 東京都千代田区二番町3番地 麹町スクエア

▼ 【株式・資産形成実践講座】お問合せはこちら
▼【株式会社ビジネス・ブレークスルー】個人情報保護方針に関して
▼配信停止申請はこちら