グローバル・マネー・ジャーナル

2021.9.8(水)

米金融政策/ダウ平均の推移/日米欧の中央銀行の総資産残高(大前 研一)

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米金融政策/ダウ平均の推移/日米欧の中央銀行の総資産残高(大前 研一)
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米金融政策/ダウ平均の推移/日米欧の中央銀行の総資産残高(大前 研一)

米金融政策

 日経新聞は7月30日に「緩和縮小を織り込むアメリカ市場」と題する記事を掲載しました。これは7月28日に開かれたFOMCで、アメリカ国債の購入減額に向けて検討することが明らかになったものの、金利や株価は大きく動かなかったと紹介しています。FRBによる年初からの地ならしにより、市場では2022年初め頃の開始との見方が浸透し、耐性ができつつあるためで、FRBが慎重な背景には、突如の予告に市場が動揺した2013年の教訓があるとしています。
 日本の場合には、安倍氏・黒田氏によって完全に緩みっぱなしになっており、この出口を探るとなるとショックはかなり大きくなるだろうと思います。やり切ることは難しいのではないかとも言われています。対してアメリカの場合にはパウエル氏が、徐々に超緩和から締めるということを演説の中で表明しています。彼がこのような発言をしても、テーパリングが行われているために、市場の動揺は今のところはありません。このようにショックに慣れさせて、だんだんと金利を上げ、締め付けていこうとしています。緩みっぱなしから締めるという出口の実現は、非常に難しい操作ですが、日本ではこれができていません。今そのようなことを言ったら、日本市場にかなり大きな影響が出ることでしょう。

ダウ平均の推移

 ダウの平均はこのような理由から、緩みっぱなしになっています。

日米欧の中央銀行の総資産残高

 そしてこれが、中央銀行の買いだめが分かるグラフです。まずは日銀が買いだめを進めましたが、今ではヨーロッパも日本もアメリカも、中央銀行は自国の発行したものを買いだめし、資産を増やしまくっているという状態です。
【講師紹介】
ビジネス・ブレークスルー大学
株式・資産形成実践講座 学長
大前 研一
8月15日撮影のコンテンツを一部抜粋してご紹介しております。
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▼その他の記事を読む:
【前回の記事】金融リアルタイムライブ特別マガジン「コモディティマーケット動向 ~8月以降の金価格~ 」(近藤 雅世)

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それでは、次回のグローバル・マネー・ジャーナルもどうぞお楽しみに!
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