米アマゾン・ドット・コム/シンガポール・シー/シンガポール・シーの業績推移(大前 研一)
2022.6.15(水) | ||||||||||||
米アマゾン・ドット・コム/シンガポール・シー/シンガポール・シーの業績推移(大前 研一) | ||||||||||||
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米アマゾン・ドット・コム |
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アマゾン・ドット・コムのニューヨーク市スタテン島の物流施設で4月1日、アメリカ国内のアマゾンの施設では初となる労働組合の結成が従業員投票により可決されました。アマゾン側は従業員との直接的な関係を損なうなどとして結成に反対するよう呼び掛けていましたが、ガソリン価格の高騰など足元の物価高を踏まえ、給与の引き上げなどを求めた従業員側が支持を集めた形です。 | ||||||||||||
今回の件はアマゾン全体ではないのですが、これを機に組合の結成が進むでしょう。スターバックスも今、そういう状況に追い込まれています。しかし時給が今までは20ドルぐらいだと言っていましたが、こういうところでは30ドルから35ドルだと言っています。ということは時給が4000円となり、日本では考えられないような数字です。8時間働いたら3万円以上で、いわゆる労働集約型の物流倉庫などで働いている人が高給取りになってしまうのです。日給が3万円を超え、20日間働くと60万円といったすごい額となるのです。スタバもそうですが、アメリカでのこういう動きは、よその国とは桁が少しずれてきたと思います。 | ||||||||||||
シンガポール・シー |
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日経新聞は3月30日、「シンガポール・シー、インド事業撤退」と題する記事を掲載しました。これはシンガポールのネット大手シーが、インドのネット通販事業から撤退すると紹介しています。インドではアメリカ・ウォルマート傘下で一番のフリップカートとアマゾン・ドット・コムの2強が激しく競っており、早期の収益改善は難しいと判断したものですが、インドには2021年10月中旬に進出したばかりで、半年持たずに撤退に追い込まれたということです。 | ||||||||||||
シンガポールのシーはアジアでは珍しく時価総額が大きく、向かうところ敵なしと思われていました。そして、インドではECサイト「ショッピー」を展開していました。 | ||||||||||||
シンガポール・シーの業績推移 |
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売り上げは順調に伸びていますが、赤字がこんなに大きくなり損失も非常に大きくなっています。四半期で500億円などとそういったことを重ねており、いくら時価総額が高くても、これでは持たないということです。もともと進出した理由もなかったとは思いますが、フランス市場からも撤退しています。売上は好調でありながら、収益においては全くめどが立たずということです。 | ||||||||||||
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▼その他の記事を読む:
【前回の記事】米ツイッター/イーロン・マスク氏/英シェル(大前 研一) |
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