金融リアルタイムライブ特別マガジン「世界経済と資産運用:インフレ&戦争」(田口 美一)
2022.8.10(水) | ||||||||||||
金融リアルタイムライブ特別マガジン「世界経済と資産運用:インフレ&戦争」(田口 美一) | ||||||||||||
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資産形成に役立つ情報を、大前研一ならびに一流講師陣から学ぶ!
本日も「世界経済分析」や「資産形成の学び」 に役立つ情報をお届けして参ります! 本日は「株式・資産形成実践講座」の大人気コンテンツ 「金融リアルタイムライブ」の内容を一部抜粋して皆様にお届けします! |
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世界経済と資産運用:インフレ&戦争(1) |
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2021年の途中、コロナ2年目には相当株は上がりましたので、積立ではなくて株をある程度うまく買えた人は、適度なところでリスクも高くなっているはずですから「株を売却して中立に戻したほうがいいのではないでしょうか」と私は申し上げました。不動産などについても、「実物資産も入れて投資をしていたものは、一部売却するのも悪くないのではないでしょうか」とも申し上げました。 | ||||||||||||
私自身が、10年ぐらい前から国内では実物不動産投資を、それから2015年からはアメリカでも実物の不動産投資をしていたので、自分に言い聞かせるようなつもりで、このような話をしておりました。そして一部、結構金額の大きな資産運用をやっている方は、高配当株の投資や、それからまだこの時点では金利数字が低かったのですけれども、「金利が跳ねてくれば、アメリカの債券投資というのも考え始めたほうがいいのではないでしょうか」ということを言わせていただきました。 | ||||||||||||
そして3月の金融リアルライブでは、「まだ少し、ドル高継続は可能性としてはあるのではないでしょうか」と申し上げました。そして引き続き申し上げていたのは、「アメリカ株は非常に高水準を続けてきたので、今後は下落のリスクも高まっているのではないでしょうか」ということです。ですから、そういう人たちは一部の利益確定も含めてキャッシュ化を高めていったほうがよく、先々に来る株の暴落のときに株を買えるように「キャッシュの比率は高めておいたほうがいいのではないか」といった話をさせていただきました。 | ||||||||||||
世界経済と資産運用:インフレ&戦争(2) |
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振り返ってみますと、株式の組み入れ比率を落とすのは良かった、ただし不動産の組み入れを落とすのは少し早過ぎたと思いました。それからインカム収入の対策を考えるというのは、日本ではバリュー株というのはそこそこ値持ちをしていますので悪くなかったと思うのですが、アメリカの株式等についてはタイミング的にはあまりよろしくありませんでした。このように、私自身は自分の戦略を◎×▲で評価をしております。 | ||||||||||||
今は、まずインフレということ考えなければいけないタイミングだと思っています。株式はアメリカを中心に暴落を始めていますから購入のタイミングは来ていると思うのですが、とにかく前半でも言った通り1回ベアマーケット入りで、いわゆる経済の不況まで織り込み始めると結構調整期間が長く、そして調整の幅も出ますので、買っていくのはじっくりゆっくりやっていったほうがいいのではないかと思います。それから、外貨比率が低いという日本人の方は多いと思います。これは金も含めて、こちらもじっくりゆっくりやっていったほうがいいと思うのです。とにかく性急にポジションを取ると、1回の失敗で夜に眠れなくなります。ここまで来てしまって、私は全然株を持っていませんが、外貨が全然足りないという方は3年、4年かけて外貨を持つぐらいのつもりでやったほうがいいと、私は思います。 | ||||||||||||
世界経済と資産運用:インフレ&戦争(3) |
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それから最低1億円以上の資産規模の大きい方は、一部を外債、それから高配当の国内株というのも、私は検討に値するのではないかと思います。私自身、国内の配当株投資というのは20年、30年とずっとやったことがありませんでした。2020年から始めましたので、今で3年目です。ノウハウをためるのに結構苦労しています。 | ||||||||||||
外債はこの足元、5月のゴールデンウィーク前後のところで久方ぶりに、10年でいうと3%がアメリカ国債に乗ってきました。例えば日本の三菱銀行や住友銀行のそれぞれの金融グループのドル建て社債というのが4%乗ってきましたので、私は従来から持っていたドルを使いながら、そういうものの投資を3年ぶりに開始しました。ですので、この辺はこれから対象になってくると思っております。 | ||||||||||||
【講師紹介】 | ||||||||||||
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▼その他の記事を読む:
【前回の記事】対外資産/日本の直接投資残高の推移/国内不動産市場(大前 研一) |
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