企業物価/米住宅市場/ユニクロ(大前 研一)
2022.8.17(水) | ||||||||||||
企業物価/米住宅市場/ユニクロ(大前 研一) | ||||||||||||
|
||||||||||||
資産形成に役立つ情報を、大前研一ならびに一流講師陣から学ぶ!
本日も「世界経済分析」や「資産形成の学び」 に役立つ情報をお届けして参ります! |
||||||||||||
| ||||||||||||
|
||||||||||||
企業物価 |
||||||||||||
日銀が6月10日に発表した5月の企業物価指数は、112.8と前年同月に比べて9.1%上昇しました。前年の水準を上回るのは15カ月連続で、公表515品目のうち8割が値上がりしたことが要因です。 | ||||||||||||
これは、すさまじい状況です。本当は消費者へしわ寄せしなければいけないところを日本ではそれが難しく、こちら側が非常に高い状況になっています。企業経営が非常に難しいのです。企業は物の値段を上げることはしません。3500品目ぐらいは値上げしたようですが、それでもこんなものです。対するアメリカでは、企業が被った負担は容赦なく消費者へ転嫁しています。 | ||||||||||||
米住宅市場 |
||||||||||||
金利が上がったことで、アメリカ最大の景気ドライバーであった住宅業界が悪くなり、住宅ローンの申請指数はマイナス6.5となりました。非常に久しぶりのことです。30年固定住宅ローンの金利が非常に高くなって、アメリカの景気を直撃しています。ある意味、アメリカでは住宅建設が景気の加速材料ですから、急激に景気が悪くなる恐れがあるということを示しています。 | ||||||||||||
ユニクロ |
||||||||||||
先日ユニクロがフリースをはじめ、商品の値上げを発表しました。28年ぶりの値上げであり、それだけの長期間、値上げもせずに商品改良を繰り返し、機能を高めて提供してきたことを賞賛すべきと思います。どんな業界・企業も過剰な価格設定が当たり前になっていますが、昔のように、ある程度の基準価格は必要なのでしょうか。 | ||||||||||||
ユニクロのフリースは、1000円の値上げをしたといっても、2900円になった程度の数字です。他ブランドに比べるとまだ安く、ワークマンと競っているような感じではないでしょうか。ご苦労さまでしたという思いです。ですので、国によってはまだ売れると思います。ロシアの店舗は閉めましたが、韓国や中国ではユニクロに、ヒートテックにお世話になっている人はかなり多くいます。今回の値上げは象徴的なものだと私は思います。 | ||||||||||||
【講師紹介】 | ||||||||||||
|
||||||||||||
▼その他の記事を読む:
【前回の記事】金融リアルタイムライブ特別マガジン「世界経済と資産運用:インフレ&戦争」(田口 美一) |
||||||||||||
|