世界ワイン市場/世界の主なワイン輸出国/日本のワイン輸入相手国のシェア(大前 研一)
2020.9.2(水) | |||||||||||||
世界ワイン市場/世界の主なワイン輸出国/日本のワイン輸入相手国のシェア(大前 研一) | |||||||||||||
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世界ワイン市場 |
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日経新聞は22日、「ワイン流通、関税で変調」と題する記事を掲載しました。米欧や米中で広がる報復関税の影響で、アメリカでは欧州産ワインの輸入が減少するとともに、アメリカ産ワインの中国向けの輸出が落ち込んでいます。一方、日本は関税ゼロの対象地域を増やしており、世界の産地から熱視線が注がれているとしています。 | |||||||||||||
中国は、アメリカのワインに対して高率な関税を課し、どうしようもない状況になっています。また、アメリカは今回欧州のワインに対し、追加の関税をかけると言っています。その理由は、EUのエアバスへの補助金だと言うのです。アメリカは自分たちもボーイングを救済しなければだめになるのに、欧州の補助金はやめろと言っているわけです。 | |||||||||||||
世界の主なワイン輸出国 |
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世界の主なワイン輸出国を見ると、1位はスペインです。ただ輸出額で見ると、フランス、イタリア、スペインの順となっています。輸出量は4位にチリが入っていますが、輸出額で見るとオーストラリアがチリを上回っています。また、南アフリカは輸出量では上位に入っていますが、輸出額では入ってきていません。 | |||||||||||||
日本のワイン輸入相手国のシェア |
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日本の状況を見ると、チリからの輸入が10年の間に倍増しています。。フランスがかなり少なくなっていて、今ではチリと同じ位の輸入量になっています。一方、イタリア、スペインは若干伸ばしていて、アメリカとオーストラリアは落としてきています。 | |||||||||||||
私は実はドイツの白ワインが好きで、オーストラリアのワインにもとても詳しいのです。アメリカのワインはあまり飲みませんが、ある程度の知識はあります。スペインのワインについては詳しくなく、ブランドの特徴などもあまり知りませんが、日本への輸出は伸びています。輸入の多いイタリア、フランス、チリに関しては詳しく知っているので、このシェアのグラフを見るとなるほどなと感じます。 | |||||||||||||
今後は関税がなくなることによって、ヨーロッパが大きく増えてくると思います。一方、アメリカがさらに落ちることになるでしょう。 | |||||||||||||
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▼その他の記事を読む:
【前回の記事】香港不動産市場/香港自治法による制裁対象金融機関の禁止項目(大前 研一) |
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