日産自動車/日産自動車の業績推移/シマノ(大前 研一)
2020.9.16(水) | |||||||||||||
日産自動車/日産自動車の業績推移/シマノ(大前 研一) | |||||||||||||
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日産自動車 |
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日産自動車は、2021年3月期の連結最終損益が6700億円の赤字となる見通しを明らかにしました。新型コロナウィルスの感染拡大で新車販売が落ち込むことが要因ですが、2年連続での巨額赤字について、内田誠社長兼CEOは、非常に厳しい1年になるとの見方を示しています。 | |||||||||||||
もしかしたらこれは、日産にとってはチャンスかもしれません。ルノーは日産を手放す可能性があるからです。日産がこれだけの赤字で、その40%をルノーが持っているということになると、ルノーは単独でも生き残るのが大変な時に、日産の赤字まで背負うことになります。売ってしまえとなれば、日本勢がこれをルノーの納得する値段で買い、日産とルノーは資本提携を非常に薄くして業務提携に切り替え、少なくともルノー側に大きな赤字が行かないようにしないといけないと思います。 | |||||||||||||
日産自動車の業績推移 |
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業績がここまで落ち、ルノーが連結対象にしたらひっくり返ってしまうという状況であり、誰かが日産側を救済しないといけないわけです。それをしっかり考えた場合、ルノーとの腐れ縁、ゴーン氏がおかしくしてしまったこの腐れ縁を、切り離すチャンスになると思うのです。日産側は当面、事業を立て直すのが大変ですが、ここでお金をきちんと用意してルノーに渡し、5%程度の持ち合いにして35%は買い戻すということを考えないといけないでしょう。事業の質の立て直しも重要ですが、ここはやはり資本関係の見直しを、この夜陰に乗じてやるべきだと思います。 | |||||||||||||
シマノ |
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日経新聞は7月30日、「シマノ『日産超え』が導く解」と題する記事を掲載しています。これは、アウトドアメーカーのシマノの1月末の時価総額は1兆6000億円で、国内86位だったものが、7月末時点では2兆円で、64位に浮上したと紹介しています。象徴的なのはJR西日本や日産自動車を抜き去ったことで、この要因としては密を避けるなど人々の行動変化や、経営戦略においてはグローバルという切り口が挙げられるとしています。 | |||||||||||||
シマノは、部品会社と言っては失礼ですが、マウンテンバイクのギアのメーカーです。そういうものでも日産自動車よりも時価総額は高く、2兆円までになったということです。ただ、抜いたと言っても、日産の時価総額が低すぎるとも言えます。 | |||||||||||||
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▼その他の記事を読む:
【前回の記事】セブン-イレブン・ジャパン/平均日販の推移/主なコンビニエンスストアの国内店舗数の推移(大前 研一) |
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