グローバル・マネー・ジャーナル

2021.10.6(水)

国内金融政策/20世紀の経済政策/新しい日本の経済政策(大前 研一)

2021.10.6(水)
国内金融政策/20世紀の経済政策/新しい日本の経済政策(大前 研一)
第712号 株式・資産形成実践講座メルマガ
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<【10月】オンライン講座説明会!本日開催!>

 株式・資産形成実践講座では、10月もオンライン説明会を実施いたします。
 『株式・資産形成実践コース』ついて、詳しくご説明致します。

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 「最近資産運用に興味を持ち始めたけれど、何から手を付けていいかわからない方」
 「自宅で過ごす時間を活用して何かはじめたい方」など、
 来月からの受講だけでなく、今後の受講も視野に入れて
 今こそ資産形成の一歩を踏み出しましょう。

 日程詳細は
 10/6(水)20:00~《本日開催!》
 10/8(金)20:00~
 10/13(水)20:00~
 です。
 申し込み締め切りは開催当日の夜18時まで受け付けております。
 興味のある方は、どうぞこの機会に参加をご検討ください。
 ▼詳細・お申込みはこちら:
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 オンライン説明会にお気軽にご参加いただきご自身の資産形成にお役立てください。

<10月24,31(日):1から始める資産形成セミナー、受付開始!>

 本セミナーは、資産形成初心者の方にも分かりやすく、
 ①基礎知識、②資産形成の始め方、③個人別の資産形成設計、④計画実行の注意点
 などに関する講義を2日間オンラインライブ形式で手軽に学んで頂きます。
 ・日時 : 第一講:10/24(日)10:00~12:00
       第二講:10/31(日)10:00~12:00  
 ・テーマ:1から始める資産形成セミナー
 ・参加費用:一般参加の方:3,300円(税込)
 申し込みの〆切は【2021年10月23日(土)23:59】まで!
 興味のある方は、どうぞこの機会に参加をご検討ください。
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国内金融政策/20世紀の経済政策/新しい日本の経済政策(大前 研一)

国内金融政策

 日経新聞は9月9日、「日銀緩和頼み、空転20年」と題する記事を掲載しました。これは日銀の黒田総裁が日経新聞のインタビューで、「デフレの影響が人々のマインドセットに残っている」と述べ、粘り強く大規模な金融緩和を続ける考えを強調したと紹介しています。アメリカやヨーロッパの中央銀行は、インフレ懸念から緩和、縮小を探り始めた一方、物価低迷が続く日本は蚊帳の外で、低温経済から抜け出せない現状としています。

20世紀の経済政策

 黒田氏の悲劇は、20世紀の経済政策を浜田氏の指南によって行ったことです。私に言わせると、政策そのものが間違っています。低金利にしても、マネーサプライを幾らにしても、駄目なのです。その理由は、私が常々言っている低欲望社会というものが基本にあるからです。20世紀の高欲望の時代、成長期時代のそれいけどんどんの人達のメンタリティーとは違うので、今の日本人はお金があっても使いません。その上で、安倍政権は「人生100年」だと、ばかなことを言いました。80歳までは何とかめどが付いているという人も、あと20年もと言われたら、困り果ててしまいます。さらには、定年を60歳から65歳へ、そして70歳まで働かなければならないとなると、これは大変だとなってしまいます。お金を使い切って人生を終えると考えるイタリア人とは違って、日本人は低欲望、かつ貯蓄奨励で育ってきました。そんな日本人に向けて、人生100年、70歳まで働けというのは、めちゃくちゃな政策なのです。

新しい日本の経済政策

 黒田氏は、20世紀の経済しか理解していません。低金利にしてマネーサプライ、これを推進すれば何とかなると思っています。クルーグマンも、ニューヨーク・タイムズに敗北宣言を出しました。日本は何も反応しなかったので、自分は全く予想外だと言いましたが、それについては、低欲望の日本はこうなっているのだと、私は伝えたいと思います。逆に金利を高くしたら使えるお金が生まれます。1800兆円の貯蓄があるので、1パーセント伸ばしただけで18兆円です。低金利にしてしまうから駄目なのです。黒田氏は20世紀の経済しか勉強していないので、その辺りが全く分かっていないのです。
 ですから21世紀の今の日本の現状については、クルーグマンも分かっていませんが、浜田氏や黒田氏は惨敗の状態です。早く彼らを除いて、新しい日本の経済政策を考えていかなくてはなりません。新総理には、ぜひ新しい政策を進めてもらいたいと思います。アベノミクスの継承、アベノミクスのさらなる強化と表明している高市氏には、現実を見る力を持ってもらわないといけません。マスコミも、その辺りのことをもっと強く指摘してほしいと思います。
【講師紹介】
ビジネス・ブレークスルー大学
株式・資産形成実践講座 学長
大前 研一
9月12日撮影のコンテンツを一部抜粋してご紹介しております。
▼講座受講をご検討頂いている皆さまへ
▼その他の記事を読む:
【前回の記事】東アジア企業/フィンテック/アディエン/事業分野別のユニコーン企業数(大前 研一)

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それでは、次回のグローバル・マネー・ジャーナルもどうぞお楽しみに!
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[発行人 : ビジネス・ブレークスルー大学 オープンカレッジ
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