三菱UFJFG/UFJフィナンシャル・グループの純損益の内訳/米グーグル(大前 研一)
2021.10.20(水) | |||||||||||||
三菱UFJFG/UFJフィナンシャル・グループの純損益の内訳/米グーグル(大前 研一) | |||||||||||||
|
|||||||||||||
資産形成に役立つ情報を、大前研一ならびに一流講師陣から学ぶ! | |||||||||||||
| |||||||||||||
|
|||||||||||||
三菱UFJFG |
|||||||||||||
三菱UFJフィナンシャル・グループは、傘下のアメリカのMUFGユニオンバンクの個人向けと中小企業向けの部門を、アメリカの地銀最大手USバンコープに売却すると発表しました。金融のデジタル化が進む中、実店舗の運営コストが重荷になっていたもので、利益率の高い事業への選択と集中を進める考えだということです。 | |||||||||||||
三菱UFJがアメリカでこのようなリテールを行っていることは、日本のメガバンクの中では大きな特徴となっていました。MUFGユニオンバンクは三菱UFJの傘下ですが、かつて為替専門であった東京銀行が買収したユニオンバンクを母体としており、今ではこのMUFGユニオンバンクは、カリフォルニア州を中心として多数の支店を有する素晴らしい銀行へと大化けし、三菱の強みになりました。この銀行があることで、三菱はドルの調達も自ら行うことができました。しかし小売業の部分があまり儲からないことから重荷となり、その部門をUSバンコープに8,800億円で売却することにしたということです。 | |||||||||||||
UFJフィナンシャル・グループの純損益の内訳 |
|||||||||||||
これが三菱UFJの損益です。リーマンショックのときにモルガン・スタンレーを8,000億円で買ったことで、今ではモルスタは稼ぎ頭となっています。三菱UFJはモルガン・スタンレーの全部を買うこともできたのですが、そのときにそれをしませんでした。当時、私もこの番組で、だらしないと言いましたが、今ではこんなにも儲かるようになっており、あのときに全部を買っていればと思います。またアユタヤ銀行もそれなりの利益は出しています。今後アメリカでは、三菱UFJはモルガン・スタンレーに頼るしかないということになります。 | |||||||||||||
米グーグル |
|||||||||||||
アメリカのグーグルが、スマホ決済会社pringの買収を完了したことが分かりました。当初は8月末までに買収手続きを終える予定でしたが、公正取引委員会による審査で遅れたもので、今後pringのアプリをグーグルのサービスに統合することを視野に、事業開発を進めると見られます。 | |||||||||||||
残念ながら、買収額は200億という、グーグルにとっては非常に小さい買収となりました。 | |||||||||||||
【講師紹介】 | |||||||||||||
|
|||||||||||||
▼その他の記事を読む:
【前回の記事】金融リアルタイムライブ特別マガジン「不動産市況 ~2021年9月の不動産市況と将来展望~(1)」(井出 武) |
|||||||||||||
|